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口腔外科(親知らず・顎関節症・外傷)

oral

口腔外科とは

親知らず、顎関節(あごの関節)の症状、口腔内や顎の怪我、口腔内のおできや腫れ物、口腔粘膜疾患、口腔がんなどを専門に診察治療をするのが歯科口腔外科です。

親知らずについて

親知らずは前歯から数えて8番目の、一番最後に生えてくる永久歯(第三大臼歯)のことをいいます。まっすぐ完全に生えてくることは少なく、斜めに生えてきたり一部が露出した状態になることが多いため歯ぐきの腫れや痛みなどのトラブルが起きやすい歯です。

親知らずの弊害

手前の歯(第二大臼歯)の歯根吸収

親知らずは根っこが完成するまでは生えてこようとします。手前の歯(第二大臼歯)の歯根(柔らかいセメント質)に当たるような位置に埋伏している場合、手前の歯根を吸収しながら生えてくることがあります。ちょうど乳歯が永久歯と生え変わる時のような現象で最悪の場合、第二大臼歯を抜歯しなければならないこともありますので注意が必要です。仮に吸収を起こさなかったとしても手前の歯を移動させてしまうこともあります。

1.レントゲンで親知らずを
確認
2.CTで確認すると手前の歯
を吸収している
3.やむなく第二大臼歯を抜歯
しました

手前の歯との間でのむし歯や歯ぐきの腫れ

完全に埋まっているような親知らずはトラブルも少ないのですが、中途半端に頭の出ているような親知らずは清掃性が非常に悪いです。親知らず単体で腫れてくる(智歯周囲炎)ようであれば原因歯の抜歯をすれば事なきを得ますが、気づかない間に手前の歯をむし歯にしてしまうことも多々あります。

1.レントゲンで親知らずを確認
2.親知らず抜歯中
(歯肉の下でむし歯が進行していました)

親知らずの抜歯はお早めに

親知らずの抜歯は痛みや腫れ、場合によっては神経(下歯槽神経・舌神経)の麻痺を引き起こすためなるべくならば避けて通りたいと思われる患者様は多いです。しかし、上記のようなトラブルがおきてから抜歯をするのであれば治療も後手に回ります。当院ではCTなどを併用し十分な診査診断の後に抜歯のご相談をさせていただきますので不安のある方は精査をお勧めします。また親知らずは移植という治療に利用できる場合もあります。詳しくは診療案内の「歯の移植」を御覧ください。

外傷(歯牙破折・歯牙脱臼)について

ここでは特に多い歯の脱臼(歯が抜けてしまう)について記します。完全に口腔外に脱落した場合でもすぐに対処できれば歯を助けることができます。しかし、ここで大事なのは、抜け落ちた歯の「歯根膜が生きている」ということです。
歯根膜は乾燥に弱く口の外では20分程度しか生きられません。歯科医院を受診できるまでの保管方法として、ベストは口腔内の抜けた所に戻しての受診、もしくは学校での受傷などで保存液等がある場合はそれでの保管となりますがもしない場合は牛乳(6時間ほどが限度)、水道水では1時間ほどで歯根膜の細胞が死んでしまいますが何より乾燥は禁物です。

1. スポーツ中に前歯が抜けた
(歯根膜が表面を覆っている)
2. 復位して固定
3. 現在(5年経過)
(根が完成し脱落した場合、神経は残せませんが十分に機能します)

顎関節症について

顎関節症の代表的な症状は「顎が痛む」「口が開かない」「顎を動かすと音がする」の3つで す。そのため、硬い食べ物が噛めない、大きな食べ物が食べにくいなどの症状があらわれることがあります。では実際なぜそのような症状が出るのか、

  • ①顎を動かす筋肉の痛み(筋肉痛のような状態)
  • ②顎関節自体の痛み(関節部の炎症)
  • ③顎関節の中の関節円板のズレ
    (顎関節の骨の間にあるクッションの役割)
  • ④変形性顎関節症状(顎関節を構成する骨の形態異常)

このいずれかに含まれることがほとんどです。

顎関節症の原因

  • 急激なストレス
  • 歯ぎしり、食いしばり
  • 唇や頬を噛む癖
  • 頬杖やうつぶせ寝、不良姿勢
  • 顔面打撲や事故による外傷
  • かみ合わせの不調(入れ歯、かぶせ物を含む)
  • 大口を開けたり、硬いものを噛む(顎の酷使)
  • 左右どちらか一方でばかり噛む癖

自分でできる管理方法

以下の点に気をつけ生活習慣の改善をはかりましょう。
日常の生活指導や夜間就眠時のマウスピースの使用等で症状が改善することもあります。
もし顎に不調を感じる場合は一度、歯科医院にて精査されることを推奨致します。

  • 極端に硬いものは避ける(グミ、ガム、フランスパン、硬い肉など)
  • 日中は顔の筋肉をやわらげ、軽く上下の唇は触れさせ、歯を接触させないように意識
  • 仰向けに寝るようにし、低い枕を使用
  • 同じ姿勢を長く続けることを避け、猫背や顎を突き出すような姿勢をとらない頬杖をしない